定期健診は受けたほうがいい?保険が使える範囲や通う頻度を解説2025.03.25

定期検診は、虫歯や歯周病の早期発見や予防に役立ちますが、それだけで安心とはいえません。
毎日の歯磨きや食生活を見直し、セルフケアをしっかり行うことが大切です。
適切なケアを続けることで、歯の健康を長く守ることができます。
本記事では、定期検診の大切さや保険適用の範囲、日常のケアで気をつけたいポイントについて詳しく解説します。
歯医者の定期検診は本当に必要?
「歯が痛くなったら歯医者に行けばいい」と思っていませんか?
実は、虫歯や歯周病は気づかないうちに進行することが多く、症状が出るころには治療が大がかりになることもあります。
早めの検診で小さな異変を見つけて対処し、健康な歯を守り続けましょう。
定期検診で防げるリスクとは
虫歯や歯周病は、初期のうちはほとんど自覚症状がなく、気づいたときにはすでに進行していることが多い病気です。
特に歯周病は、日本の成人の約8割がかかっているといわれていますが、痛みを感じる頃には歯を支える骨が溶けてしまっていることもあります。
歯周病が悪化すると歯を失うだけでなく、歯周病菌が血液を通じて全身に影響を与え、糖尿病や心臓病などのリスクを高めることもわかっています。
また、虫歯が進行すると神経まで達し、強い痛みが出たり、最悪の場合は歯を抜かなくてはなりません。
さらに、噛み合わせのズレや歯ぎしりが原因で顎の痛みや肩こり、頭痛につながるケースもあります。
定期検診を受けることで、歯の病気のリスクを早めに発見し、できるだけ簡単な治療で防ぐことができます。
歯の痛みがなくても定期検診を受けるべき理由
「痛くないから大丈夫」と思っていても、実は気づかないうちに虫歯や歯周病が進んでいることがあります。
初期の虫歯は、ほんの小さな穴があいているだけで、痛みを感じることはほとんどありません。
でも、放っておくと穴がどんどん深くなり、冷たいものがしみたり、やがて強い痛みが出たりすることがあります。
歯周病も同じで、初めのうちは歯茎が少し腫れる程度でも、気づかずに進行すると歯がぐらついて抜けてしまうケースも見受けられます。
さらに、過去に治療した詰め物や被せ物の隙間から虫歯が再発することもあります。
定期検診を受けることで、痛みが出る前に問題を見つけ、できるだけ軽い治療で済ませることが可能です。
結果的に、大きな治療を避けることができるので、時間や費用の負担も軽くなるでしょう。
定期検診で受けられること
歯医者の定期検診では、虫歯や歯周病のチェックに加えて、歯石の除去やクリーニングも受けられます。
必要に応じてレントゲンを撮ることで、見えない部分の状態も確認できます。
お口の健康を守るために、定期的にチェックしてもらうことが大切です。
虫歯・歯周病のチェック
定期検診では、虫歯や歯周病の有無をしっかりチェックします。
虫歯は歯の表面だけでなく、歯と歯の間や詰め物の隙間など、見えにくい場所にもできやすいので、歯科医師が専用の器具を使って丁寧に確認します。
歯周病も初期の段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。
歯茎の腫れや出血がないか、歯周ポケットの深さを測ることで、早めにケアできるようチェックを行います。
歯石除去とクリーニング
歯磨きでは落としきれない汚れが蓄積すると、やがて歯石になり、歯茎の炎症や歯周病の原因になります。
定期検診では、専用の器具を使って歯石をしっかり取り除きます。
また、歯の表面についた着色汚れや細菌の塊(バイオフィルム)も落とすことで、口の中をより清潔に保てます。
クリーニングをすると、歯の表面がつるつるになり、汚れがつきにくくなるのも嬉しいポイントです。
レントゲン検査は必要?
レントゲン検査は、目に見えない部分の状態をチェックするために行います。
歯と歯の間の小さな虫歯や、歯の根の状態、親知らずの生え方などを詳しく確認できるため、より正確な診断が可能になります。
また、歯周病が進行している場合は、顎の骨がどの程度影響を受けているかを確認するのにも役立ちます。
必要かどうかは歯科医師の判断によりますが、より詳しく口の中を調べたいときには、レントゲン検査を行うことが多いです。
定期検診の費用と保険適用の範囲
歯医者の定期検診には、保険が使えるケースと自費診療になるケースがあります。
虫歯や歯周病の治療が必要な場合は保険が適用されますが、予防を目的とした検診は自費になることが多いです。
自治体や健康保険組合の制度を利用すれば、費用を抑えて受診できる場合もあります。
保険が適用されるケース
歯科の定期検診では、治療が必要な場合に保険が適用されます。
具体的には、以下のようなケースが対象になります。
✅ 虫歯や歯周病の診断(痛みや違和感がある場合)
✅ 歯石除去が必要と判断された場合
✅ 噛み合わせのチェックや歯がしみる症状の診察
✅ レントゲン撮影が必要な場合
ただし、異常がない場合の予防目的の検診は、基本的に保険適用外となり、自費診療扱いになります。
自費診療との違いと費用相場
定期検診には、保険診療と自費診療の2種類があります。それぞれの違いを表にまとめました。
項目 | 保険診療 | 自費診療 |
費用相場 | 1,000〜3,000円 | 5,000〜20,000円 |
受けられる内容 | 虫歯・歯周病の基本検査、歯石除去、レントゲン(必要に応じて) | CT撮影、精密検査、唾液検査、歯科ドックなど |
目的 | 症状の診断・治療 | 予防や詳細な診断 |
特徴 | 必要最低限の検査 | より詳しい検査が可能 |
「とにかく最低限のチェックをしたい」場合は保険診療で十分ですが、「歯の健康を徹底的に管理したい」場合は自費診療を選ぶのも一つの方法です。
無料で検診を受けられる制度とは
自治体や健康保険組合の制度を利用すると、無料または低価格で歯科検診を受けることができます。
✅ 歯周疾患検診(40歳以上が対象)
→ 自治体によっては無料、または数百円で受診可能。
✅ 妊婦歯科検診
→ 妊娠中の口腔ケアを目的とした検診。多くの自治体で無料で実施。
✅ 企業の健康診断に含まれる歯科検診
→ 一部の企業では、年1回の健康診断に歯科検診が含まれることも。
✅ 子ども向けの歯科検診
→ 乳幼児・学童を対象に、自治体が実施する無料検診がある場合も。
上記の制度を活用すれば、負担を抑えて定期的な検診を受けられます。
気になる方は、お住まいの自治体や勤務先の健康保険組合に確認してみるのがおすすめです。
どれくらいの頻度で通えばいい?
定期検診の間隔は、年齢やお口の状態によって変わります。
虫歯や歯周病を防ぐためには、自分に合ったペースで受診することが大切です。
無理のない範囲で、予防のためのチェックを習慣にすると、将来的なトラブルも減らせるでしょう。
年齢別・口内環境別のおすすめ頻度
定期健診は、年齢や口の健康状態によって通う頻度が変わります。虫歯や歯周病を防ぐためにも、自分に合ったペースで受診しましょう。
対象 | おすすめの頻度 | 理由 |
子ども(6か月〜) | 3〜4か月に1回 | 虫歯ができやすく進行も早いため |
大人(18歳〜) | 3〜6か月に1回 | 歯周病の予防や歯のクリーニングが大切 |
高齢者(65歳〜) | 1〜2か月に1回 | 歯や歯ぐきのトラブルを防ぐため |
- 子どもの場合
乳歯は大人の歯よりも虫歯になりやすく、進行が早いのが特徴です。特に、歯の生え変わり時期は磨き残しが増えるので、定期的にチェックを受けるのがおすすめです。
- 大人の場合
虫歯や歯周病は気づかないうちに進行することが多いので、痛みがなくても3〜6か月に1回は受診するのが理想的です。定期的に歯石を取ったり、歯ぐきの状態をチェックすることで、トラブルを防げます。
- 高齢者の場合
年齢とともに歯ぐきが下がったり、歯がもろくなったりしやすくなります。また、歯周病は全身の健康にも影響を与えるため、1〜2か月に1回のこまめなケアが大切です。
歯周病や治療経験がある人は注意
過去に虫歯や歯周病の治療をしたことがある人は、再発を防ぐためにこまめな受診が必要になります。
✅ 虫歯ができやすい人(甘いものが好き、歯の質が弱い)
→ 3〜4か月に1回の健診がおすすめ。小さな虫歯を早く見つけて治療できる。
✅ 歯周病になったことがある人
→ 1〜3か月に1回は歯ぐきの状態をチェック。歯周病は再発しやすいため、定期的なクリーニングが大切。
✅ 矯正治療をしている人
→ 1〜2か月に1回の受診が理想的。矯正器具の周りに汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病になりやすいため。
✅ タバコを吸う人
→ 1〜3か月に1回のペースで受診を。タバコは歯ぐきの血流を悪くし、歯周病が進行しやすくなるため。
歯周病は「静かに進行する病気」ともいわれ、痛みが出るころにはかなり悪化していることが多いです。定期検診をしっかり受けて、健康な歯を保ちましょう。
定期検診だけじゃ足りない?日常のケアの重要性

(Altテキスト:定期健診で保険は使える?)
歯科医院での定期検診は大切ですが、それだけでは虫歯や歯周病を完全に防ぐことはできません。
毎日の歯磨きや食生活などのセルフケアを意識することで、歯の健康を長く保ちやすくなります。
日常のケアで気をつけるポイント
歯の健康を守るためには、定期検診だけでなく、毎日のセルフケアがとても大切です。
どれだけ歯科医院で丁寧にチェックを受けても、日々のケアが不十分だと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
普段の生活で意識したいポイントを紹介します。
✅ 歯磨きのコツを意識する
・毛先が歯と歯ぐきにしっかり当たるように、やさしく磨く
・強くこすりすぎると歯ぐきを傷めるため、力を入れすぎないのがポイント
✅ 歯ブラシだけでなく、歯間ケアもプラスする
・歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは落としきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと効果的
・特に奥歯や歯並びが複雑な部分は、意識してケアをする
✅ 食生活に気をつける
・甘いものや酸味の強い飲み物(ジュース・炭酸飲料など)は、摂りすぎると歯がダメージを受けやすい
・よく噛んで食べることで、唾液の分泌を促して口内環境を整える
✅ 寝る前の歯磨きは特に念入りに
・寝ている間は唾液の分泌が減るため、細菌が増えやすくなる
✅ 歯科医院でブラッシング指導を受ける
・「しっかり磨いているつもりでも、実は磨き残しがある」ことが多いため、定期的にプロに確認してもらうと安心
・歯科衛生士から正しい磨き方を学び、自宅でも実践するのが理想的
普段のケアをしっかり行うことで、定期検診で「問題なし」と言われることが増え、健康な歯を長く保つことができます。
予防歯科と定期検診の違い
「定期検診と予防歯科って、何が違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
どちらも歯の健康を守るために大切ですが、目的が少し異なります。
項目 | 定期検診 | 予防歯科 |
目的 | 虫歯や歯周病がないかをチェックし、必要に応じて治療 | 虫歯や歯周病にならないように予防する |
実施内容 | 口腔内診査、レントゲン撮影、歯石除去など | クリーニング、フッ素塗布、ブラッシング指導など |
頻度の目安 | 3〜6か月に1回 | 1〜3か月に1回 |
対象 | すでに治療を受けた人や、口の中を定期的にチェックしたい人 | 口の健康を長く維持したい人 |
✅ 定期検診は、「虫歯や歯周病がないかを確認し、早期発見するためのもの」。歯科医師が診察し、必要があれば治療を行います。
✅ 予防歯科は、「そもそも虫歯や歯周病にならないようにするためのケア」。歯科衛生士が専門的なクリーニングを行ったり、正しい歯の磨き方を指導したりして、リスクを減らします。
どちらも歯の健康を守るために欠かせないものですが、「問題がないから歯医者に行かなくてもいい」と思わず、定期的に受診することで、健康な歯を長く保つことができます。
まとめ
定期検診を受けることで、虫歯や歯周病を早めに見つけたり、防いだりすることができます。
大がかりな治療を避けるためにも、定期的に歯医者でチェックしてもらうことが大切です。
歯石除去やクリーニングを続けると、口の中がすっきりして健康な状態を保ちやすくなります。
さらに、毎日の歯磨きや生活習慣を見直すことで、より効果的に歯を守ることができます。
自分に合った頻度で定期検診を受け、日々のケアを大切にしていきましょう。
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