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3歳の子に多い虫歯のサインと原因とは?今日からできる予防対策2025.07.23

3歳の時期は、乳歯が生え揃い始め、食べ物の種類や生活リズムが少しずつ整ってくる時期です。

しかし、3歳頃の歯はまだ柔らかく、虫歯になりやすい状態にあります。

気付かないうちに進行することもあるため、日ごろのケアやちょっとした生活習慣が、非常に大切です。

虫歯を防ぐために、今から取り組めることをやさしく見直していきましょう。

本記事では、3歳の虫歯予防に役立つポイントをご紹介します。

虫歯の予防は「3歳まで」が大切ってホント?

虫歯の予防は「3歳まで」が大切ってホント?

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯の原因になる菌はまだ存在していません。

虫歯菌は、身近な大人の唾液を通じて少しずつ入り込み、定着するかどうかが決まるのは、およそ2歳半から3歳ごろと言われています。

3歳の時点で虫歯菌の感染を防げると、その後も虫歯になりにくいお口の環境が整いやすくなります。

虫歯菌の割合が少ないまま安定すれば、将来の虫歯リスクもぐんと下がります。

大人になってから細菌のバランスを変えるのは難しいため、小さなうちから予防に取り組んでおくことが大切です。

3歳の虫歯に多いサインとは

3歳頃の虫歯は見た目では分かりにくいことも多く、些細な変化から気付くことがあります。

ちょっとしたサインを見逃さずに、早めにケアにつなげてあげましょう。

白っぽい歯も実は虫歯の始まりかも

3歳くらいの子どもに多い初期の虫歯は、茶色や黒ではなく、歯の表面がうっすら白く濁ったように見えることがあります。

白っぽく見える歯は、エナメル質が酸で少しずつ溶け始めているサインです。

見た目に大きな変化がなくても、表面がザラついていたりツヤがなかったりする歯は、虫歯の初期かもしれません。

乳歯は大人の歯よりも柔らかくて薄いため、進行が早い傾向にあります。

気になる歯の白さがあった場合は、念のため歯科医院で診てもらうと安心です。早めのケアで歯を守ってあげることができます。

虫歯は、奥歯の溝や歯の間に出来やすい

3歳頃になると、奥歯を使ってご飯をしっかり噛むようになります。

その分、奥歯の噛み合わせ部分や、歯と歯の間には汚れが溜まりやすくなり、虫歯も出来やすくなります。

奥歯の溝は細かくて複雑なので、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが起こりがちです。

歯と歯の間も見えにくく、おうちでのケアだけでは汚れを落としきれないこともあります。

甘いおやつやジュースの後に汚れが残っていると、虫歯のリスクはさらに高まります。

奥歯のケアには、仕上げ磨きやフロスも取り入れていくと良いでしょう。

3歳だと歯の痛みを上手く伝えられないことも

3歳くらいの子どもは、自分の体に起きている変化や不調を、まだ上手に言葉で伝えられないことがあります。

歯が痛くても、「痛い」とは言わずに、食事に時間がかかったり、硬いものを避けるようになったりすることがあります。

歯磨きを嫌がったり、口を触られるのを嫌がったりする様子があれば、歯の違和感による行動かもしれません。

乳歯の虫歯は、見た目からは判別しにくい場合もあります。

いつもと違う様子に気づいたときは、早めに歯科医院で診てもらうと安心です。

3歳の虫歯の原因となる落とし穴とは

3歳頃に虫歯が出来てしまうのは、日常のちょっとした習慣が関係していることもあります。

思わぬところに原因が潜んでいることがあるので、出来ることから少しずつ見直していきましょう。

家族間のスプーンの共有やキスに注意

生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯の原因となる菌はまだ存在していません。

しかし、スプーンの使い回しやキスなどで、大人の唾液が赤ちゃんの口に入ると、虫歯菌が移ってしまうことがあります。

特に3歳くらいまでの時期は、お口の中の菌のバランスが決まりやすい大切な時期です。

虫歯菌が定着すると、将来も虫歯になりやすい状態が続いてしまう可能性があります。

お子さんのスプーンやフォーク、コップなどは、出来るだけ専用のものを用意し、なるべく共有しないようにすると安心です。

スキンシップをとるときも、ほっぺにキスするなど、唾液がうつりにくい方法を意識してみましょう。

歯みがきの「つもり」磨きに要注意

毎日歯磨きをしていても、実はしっかり磨けていないこともあります。

特に3歳くらいの子どもの歯はとても小さく、奥歯のかみ合わせや歯と歯の間など、汚れが残りやすい場所がたくさんあります。

汚れが残りやすい部分に歯ブラシが届きにくいと、プラーク(歯垢)が残りやすくなり、虫歯の原因につながってしまいます。

自分で歯みがきができるようになってきたお子さんでも、まだまだ仕上げ磨きは必要です。

小さな歯を一本ずつていねいに磨くことを心がけて、見えにくい部分はライトや鏡を使って確認してあげると、より安心です。

おやつをダラダラと食べ続ける習慣も注意

甘いおやつやジュースを長い時間かけて食べ続けると、虫歯のリスクが高くなってしまいます。

糖分は虫歯菌のエサになるため、口の中に長く残るほど虫歯菌が活発になり、歯を溶かす酸が作られてしまいます。

奥歯の溝や歯と歯の間に糖分が残ったままになっていると、そこから虫歯が出来やすくなります。

おやつはできるだけ時間を決めて食べ終えるようにし、その後はお水を飲んで口の中をさっぱりさせると良いでしょう。

毎日のちょっとした工夫が、お子さんの歯を守る大きな力になります。

3歳までに始めたい!虫歯を防ぐ生活習慣

3歳までに始めたい!虫歯を防ぐ生活習慣

3歳頃までに身につけた生活習慣は、虫歯になりにくいお口づくりの土台になります。

毎日のちょっとした工夫や心がけが、子どもの歯をしっかり守ることにつながっていきますよ。

仕上げ磨きは毎日の「習慣」に

3歳くらいまでの子どもの歯は、まだしっかりと強くなっていないため、虫歯になりやすいと言われています。

自分で歯磨きが出来るようになってきても、奥歯の溝や歯と歯のすき間など、細かいところには磨き残しが出来やすくなります。

3歳前後の時期だからこそ、大人が「仕上げ磨き」をしてあげることが、非常に大切です。

お子さんの口に合った歯ブラシを使い、必要に応じて子ども用のフロスなども使いながら、毎日やさしく丁寧に磨いてあげましょう。

親子のふれあいタイムとして楽しみながら続けていけると、自然と歯みがきが習慣になっていきますよ。

甘いおやつは時間を決めてあげる

甘いおやつやジュースには、虫歯の原因となる糖分がたくさん含まれています。

特に、だらだらと長い時間かけて食べたり飲んだりしてしまうと、虫歯菌が元気になってしまいやすくなります。

3歳くらいの子どもはまだ食べ方が定まっていないことも多いので、大人が時間や量を意識してあげることがポイントです。

おやつの時間を事前に決めておくと、リズムも整い、虫歯予防にもつながります。

食器はお子さま専用のものを用意する

大人と同じスプーンやお箸を使うと、唾液を通じて虫歯菌が移ってしまうことがあります。

虫歯菌は一度お口の中に入ると、なかなかいなくならないため、出来るだけ感染のきっかけを減らしてあげることが大切です。

お皿やコップなどは、お子さん専用のものを用意し、大人と使い分けるようにしましょう。

可愛いデザインの食器を選べば、お子さんも「自分のもの」として愛着がわきやすく、食事の時間もより楽しみに感じてくれるかもしれません。

毎日の習慣の中で自然と虫歯予防につながる工夫を取り入れていきましょう。

家族みんなでお口のケアを

子どもが虫歯にならないようにするためには、ご家族みんなのお口のケアもとても大事です。

虫歯は菌による感染症のひとつなので、家族の唾液を通じて移ってしまうこともあります。

特にお父さんやお母さんのお口の中が清潔でないと、気付かないにお子さんに虫歯菌を移してしまうかもしれません。

定期的な歯のクリーニングを受けたり、キシリトール入りのガムで虫歯菌を減らす工夫をしたりと、大人ができることはたくさんあります。

家族全員でお口の健康を守っていくことが、お子さんの虫歯予防にもつながっていきます。

まとめ

3歳になると、乳歯が生え揃い、食べることや話すことがどんどん上手になっていく時期です。

その一方で、虫歯菌が定着しやすくなり、日々の生活習慣がお口の健康に大きく影響するようになります。

歯の色や様子にちょっとした変化があったときは、早めに気付いてあげることが大切です。

家族みんなでお口のケアに取り組むことで、子どもの歯をやさしく守っていけるといいですね。

大樹歯科治療院について

大樹歯科治療院は、武蔵小金井駅から徒歩6分のところにある、地域に根ざした歯科医院です。

1〜2歳の小さなお子さまから大人の方まで、年齢を問わず診療しており、特に3歳くらいから「そろそろ歯医者さんデビューを…」とご相談に来られるご家庭が多くなります。

歯の悪化している部分を治すだけでなく、虫歯の原因そのものに向き合い、なるべく削らず、なるべく痛くない治療を大切にしています。

ご家族みんなで安心して通える歯医者さんをお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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記事監修

大樹歯科治療院

院長 伊藤 拓太

日本顎顔面歯科学会、日本歯内療法学会 所属

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