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ミリングデンチャーとは?特徴・種類・費用・メリットまで徹底解説2025.12.09

部分入れ歯を使っていて、「食事のときにずれてしまう」「金属のバネが見えてしまうのが気になる」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ミリングデンチャーは、従来の入れ歯の悩みを解決できる可能性がある治療法として、注目を集めています。

本記事では、ミリングデンチャーの仕組みや種類、メリットや注意点、治療にかかる費用について詳しくご紹介します。

ミリングデンチャーとは

ミリングデンチャーは、残っている歯に特殊な加工を施した差し歯(クラウン)を装着し、入れ歯と組み合わせて使う部分入れ歯です。

通常の部分入れ歯のように金属のバネ(クラスプ)で固定するのではなく、差し歯の内側にある溝に入れ歯をはめ込む構造になっています。

入れ歯だけでなく、入れ歯を固定する差し歯から設計するため、お口全体のバランスを考えた治療が可能です。

入れ歯がしっかりと固定されるため、食事中や会話中にずれにくく、残っている歯への負担も少なくて済みます。

また、金属のバネが見えないため、見た目が自然で審美性にも優れています。

ミリングデンチャーの種類と特徴

ミリングデンチャーは、製作の仕方によって一体型と分離型の2種類に分かれます。

それぞれのタイプの特徴についてご紹介します。

一体型で製作するタイプ

一体型のミリングデンチャーは、入れ歯の土台となる歯ぐきに当たる部分(義歯床)と、歯の部分が最初から一体になった構造で作られます。

ミリングマシンという精密な機械を使って、白とピンクの2色が層になった1枚のディスクを削り出して製作する方法や、白色のディスクを削り出してから後で歯ぐきの色を塗装する方法があります。

一体構造のため、パーツ同士を接着する工程が不要で、製作工程がシンプルになるという特徴があります。

また、接着剤で貼り合わせる必要がないため、接着部分がはがれてしまう心配もありません。

一度に削り出して作るため、入れ歯全体の精度が安定しやすく、仕上がりのばらつきが少ないというメリットもあります。

分離型で製作するタイプ

分離型のミリングデンチャーは、歯ぐきに当たるピンク色の部分(義歯床)と、歯の部分である白色の部分を別々にミリングマシンで削り出して製作し、最後に接着剤で貼り合わせて完成させる方法です。

それぞれのパーツを個別に作るため、患者様のお口の状態に合わせて細かく設計を調整できるという自由度の高さが特徴です。

部分入れ歯の製作にも対応できるため、歯が部分的に失われている方にも適しています。

ただし、義歯床と歯の部分を接着する際に、位置がずれてしまったり、浮き上がってしまったりするトラブルが起こる可能性があるため、高い技術力が求められます。

接着作業の精度が仕上がりの品質に大きく影響するため、熟練した歯科技工士による丁寧な作業が必要です。

ミリングデンチャーを選ぶメリット

ミリングデンチャーには、通常の入れ歯にはない多くのメリットがあります。

どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

しっかり噛める安定感

ミリングデンチャーは、残っている歯に特殊な加工を施した差し歯(クラウン)を装着し、入れ歯をはめ込む構造になっています。

通常の入れ歯のように金属のバネで引っかけるのではなく、差し歯の内側にある溝に入れ歯をしっかりと固定するため、食事中や会話中にずれたり外れたりしにくい点が特徴です。

入れ歯が動きにくいため、食べ物をしっかりと噛むことができます。

安定感があるため、硬いものでも安心して食べられるようになり、食事の楽しみが広がります。

また、入れ歯が動かないことで、歯ぐきへの負担も軽減され、痛みや違和感を感じにくいです。

見た目が目立ちにくい

ミリングデンチャーの大きな特徴の一つは、通常の部分入れ歯に使われる金属のバネ(クラスプ)がないことです。

一般的な部分入れ歯では、残っている歯に金属のバネを引っかけて固定するため、口を開けたときにバネが見えてしまうことがあります。

ミリングデンチャーは、差し歯の舌側(裏側)にある溝に入れ歯をはめ込む仕組みになっているため、表からは金属のバネが見えません。

見た目が自然なので、人前で口を開けて笑ったり話したりするときも、安心して過ごすことができます。

残っている歯を守れる

ミリングデンチャーは、入れ歯を支える歯に過度な負担をかけにくい構造になっています。

通常の部分入れ歯では、金属のバネを引っかけた歯に力が集中してしまい、支えている歯を揺さぶってしまうことがあります。

入れ歯が動くたびに歯が揺れると、次第に歯がぐらついてきたり、歯を支える骨が痩せてしまったりする原因になります。

ミリングデンチャーは差し歯の溝にしっかりとはめ込まれているため、入れ歯が動きにくく、支えている歯への負担を分散させることができます。

長く使える耐久性

ミリングデンチャーは、精密なコンピュータ制御によるミリング加工で製作されるため、入れ歯と差し歯の適合性が非常に高く、壊れにくい構造になっています。

通常の入れ歯では、使っているうちに金属のバネが緩んできたり、プラスチック部分が割れたりすることがあります。

しかし、ミリングデンチャーはバネを使わない構造のため、バネの劣化による不具合が起こりません。

また、精密に作られているため、パーツ同士の接合部分のずれや破損も少なく、長期間安定して使用できます。

取り外しが簡単

ミリングデンチャーは、差し歯の溝にはめ込む構造になっているため、慣れてしまえば取り外しが簡単にできます。

通常の部分入れ歯のように、複雑な方向に引っ張ったり、バネを外すために力を入れたりする必要がありません。

一定の方向にスライドさせるだけで、スムーズに着脱できるため、毎日のお手入れがしやすいです。

食後に入れ歯を外して洗浄したり、就寝前に外してしっかりと清掃したりする作業も、負担無く行うことができます。

ミリングデンチャーの費用

ミリングデンチャーは、精密な加工技術を必要とする治療法のため、保険適用外の自費診療です。

費用は、失った歯の本数や使用する材料、入れ歯の設計によって異なります。

項目内容
保険適用適用外(自費診療)
費用の目安30万円〜100万円程度
費用が変わる要因失った歯の本数、材料の種類、設計の複雑さ

詳しい費用については、お口の状態によって変わるため、歯科医院でご相談ください。

ミリングデンチャーの注意点

ミリングデンチャーには多くのメリットがある一方で、知っておきたい注意点もあります。

まず、ミリングデンチャーを作るためには、残っている歯を削って差し歯(クラウン)を被せる必要があります。

通常の部分入れ歯よりも削る量が多くなるため、歯への負担が大きくなることがあります。

また、ミリングデンチャーは精密な加工技術が求められる治療法のため、製作できる歯科医院や歯科技工所が限られています。

高度な技術と経験が必要になるため、どの歯科医院でも対応できるわけではありません。

さらに、一度製作した後に入れ歯が緩くなってしまった場合、調整が難しいことがあります。

通常の入れ歯のように簡単に調整できない可能性があるため、定期的なメンテナンスが大切です。

ミリングデンチャーがおすすめの方

ミリングデンチャーは、入れ歯に関するお悩みを持つ方におすすめできる治療法です。

どのような方にミリングデンチャーがおすすめなのかご紹介します。

入れ歯でしっかり噛みたい

通常の部分入れ歯を使っていて、「食べ物が噛みにくい」「食事中に入れ歯がずれてしまう」といったお悩みをお持ちの方に、ミリングデンチャーはおすすめです。

ミリングデンチャーは、差し歯の内側にある溝に入れ歯をはめ込む構造になっているため、食事中や会話中に入れ歯が動きにくく、安定感が高いという特徴があります。

入れ歯がしっかりと固定されることで、硬いものでも安心して噛むことができて、食事の楽しみが広がります。

また、入れ歯が動かないことで、歯ぐきへの負担も軽くなり、痛みや違和感を感じにくくなります。

歯並びが気になる

歯を失ったことで歯並びが崩れてしまい、「見た目が気になる」「笑顔に自信が持てない」とお悩みの方にも、ミリングデンチャーはおすすめです。

歯が抜けたまま放置していると、隣の歯が倒れてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、歯並び全体が崩れてしまうことがあります。

ミリングデンチャーは、失った歯の部分を補うことで、歯並びの崩れを防ぎ、お口全体のバランスを整えることができます。

また、通常の部分入れ歯のように金属のバネが見えないため、見た目が自然で美しい仕上がりになります。

差し歯の裏側にある溝に入れ歯をはめ込む構造のため、入れ歯だと気づかれにくく、人前でも安心して笑ったり話したりすることができます。

インプラント以外の選択肢を探している

インプラント治療を検討される方も多いですが、「手術が怖い」「費用面で不安がある」といった理由で、インプラント以外の選択肢をお探しの方もいらっしゃいます。

ミリングデンチャーは、外科手術を必要とせず、残っている歯を利用して入れ歯を固定する治療法です。

インプラント治療が難しい方や、体への負担を少なくしたい方にとって、有効な選択肢となります。

また、ミリングデンチャーは精密な加工技術によって製作されるため、フィット感や機能性に優れており、しっかりと噛むことができます。

大樹歯科医院のミリングデンチャー治療

大樹歯科医院は、東京都小金井市にある武蔵小金井駅から徒歩6分の歯科医院で、ミリングデンチャー治療に対応しています。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用した精密な診療を行っており、可能な限り削らない治療を心がけています。

治療の前には、丁寧で分かりやすい説明と十分なカウンセリングを行い、患者様の疑問や不安を解決できるよう努めています。

ミリングデンチャーに興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

監修者の写真

記事監修

大樹歯科治療院

院長 伊藤 拓太

日本顎顔面歯科学会、日本歯内療法学会 所属

大樹歯科治療院について

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