歯がしみる原因とは?知覚過敏・虫歯・歯周病の見分け方と対処法を解説2026.02.18
冷たいものを飲んだときや、歯みがきのときに、歯がしみる経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
歯がしみる原因は、知覚過敏だけでなく、虫歯や歯周病など複数の可能性があります。歯がしみる主な原因
放置していると症状が悪化することもあるため、歯がしみる原因を正しく理解して適切に対処することが大切です。
本記事では、歯がしみる主な原因である知覚過敏・虫歯・歯周病の特徴と見分け方、日常生活でできる対処法について詳しく解説します。
目次
歯がしみる主な原因

冷たいものがしみるとき、主な原因として知覚過敏・虫歯・歯周病が挙げられます。
知覚過敏
知覚過敏は、歯の表面を覆っているエナメル質が削れたり薄くなったりして、内側の象牙質が露出している状態です。
象牙質には神経につながる細かい管(象牙細管)があるため、冷たいものや熱いもの、甘いもの、酸っぱいものなどの刺激が神経に直接伝わってしまい、歯がしみたり痛みを感じたりします。
一瞬キーンとしみる感覚が特徴で、刺激がなくなると痛みもおさまります。
歯ぎしりや強すぎる歯みがき、酸性の飲食物などが原因でエナメル質が削れることが多く、放置していると症状が悪化する場合もあります。
虫歯
虫歯は、お口の中の細菌が作り出す酸によって歯が溶けてしまう病気です。
初期の虫歯では症状がほとんどありませんが、虫歯が進行して歯の内側にある象牙質まで到達すると、冷たいものや甘いものがしみるようになります。
さらに虫歯が深くなって神経に近づくと、しみる症状が強くなり、何もしていなくてもズキズキと痛むこともあります。
虫歯は自然に治ることはなく、放置していると歯の神経が死んでしまったり、最悪の場合は歯を失ったりすることもあります。
早めに歯科医院で治療を受けるようにしましょう。
歯周病
歯周病は、歯を支えている歯ぐきや骨が細菌の感染によって炎症を起こす病気です。
歯周病が進行すると、歯ぐきが下がって歯の根元が露出してしまいます。
歯の根元にはエナメル質がなく、象牙質やセメント質という敏感な部分がむき出しになっているため、冷たいものや歯ブラシの刺激でしみやすくなります。
歯周病は痛みがないまま静かに進行することが多く、気付いたときにはかなり進行している場合もあります。
歯がしみるだけでなく、歯ぐきからの出血や腫れ、口臭などの症状も見られることがあります。
知覚過敏が原因の場合
知覚過敏で歯がしみる場合、いくつかの原因が考えられます。
主な原因を確認していきましょう。
エナメル質が削れている
歯の表面を覆っているエナメル質は、体の中で最も硬い組織ですが、さまざまな原因で削れたり薄くなったりすることがあります。
エナメル質が削れると、内側にある象牙質が露出してしまいます。
象牙質には神経につながる細かい管(象牙細管)が無数にあるため、冷たいものや熱いもの、甘いもの、酸っぱいものなどの刺激が神経に直接伝わり、歯がしみる原因となります。
エナメル質が削れる原因には、強すぎる歯みがき、歯ぎしりや食いしばり、酸性の飲食物の摂取などがあります。
一度削れてしまったエナメル質は自然には元に戻らないため、適切なケアと治療が必要です。
歯ぎしりや食いしばりの癖
寝ているときの歯ぎしりや、日中の食いしばりの癖は、歯に非常に強い力がかかってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりによってかかる力は、通常の噛む力の数倍にもなると言われており、歯の表面のエナメル質を少しずつ削ってしまいます。
エナメル質が削れると、内側の象牙質が露出して知覚過敏の症状が現れます。
また、強い力によって歯の根元に細かいヒビが入ることもあり、ヒビから刺激が神経に伝わって歯がしみることもあります。
歯ぎしりや食いしばりは無意識に行っていることが多いため、気付かないうちに歯を傷めている可能性があります。
歯みがきが強すぎる
毎日の歯みがきで力を入れすぎていると、歯の表面のエナメル質が少しずつ削れてしまいます。
硬い歯ブラシを使ったり、研磨剤が多く含まれた歯磨き粉をたっぷりつけてゴシゴシと磨いたりすると、エナメル質へのダメージが大きくなります。
強すぎる歯みがきは歯ぐきも傷つけてしまい、歯ぐきが下がって歯の根元が露出する原因にもなります。
歯をきれいにしようと思って丁寧に磨いているつもりでも、力の入れすぎが逆効果になるため注意しましょう。
虫歯が原因の場合
虫歯が進行すると、歯がしみるようになります。
虫歯の状態別に確認していきましょう。
初期の虫歯がある
初期の虫歯では、歯の表面のエナメル質が少しずつ溶け始めている状態です。
見た目では白く濁ったような色になることがありますが、穴が開いているわけではないため、痛みやしみる症状はほとんどありません。
しかし、虫歯が進行してエナメル質の奥にある象牙質まで到達すると、冷たいものや甘いものがしみるようになります。
象牙質には神経につながる細かい管があるため、刺激が神経に伝わりやすくなるためです。
象牙質まで進んでしまうと、歯を削る治療が必要になります。
神経に近い虫歯がある
虫歯が進行して歯の内側の象牙質を超え、神経に近いところまで到達すると、しみる症状が強くなります。
冷たいものだけでなく、熱いものや甘いもの、酸っぱいものでもしみるようになり、刺激が加わると鋭い痛みを感じることもあります。
さらに虫歯が深くなって神経に直接触れるようになると、何もしていなくてもズキズキと痛むようになり、夜も眠れないほどの激しい痛みが出ることもあります。
神経に近い虫歯を放置していると、神経が細菌に感染して炎症を起こし、最終的には神経が死んでしまいます。
神経が死ぬと一時的に痛みはなくなりますが、歯の内部で感染が広がり、歯を失う原因になります。
詰め物の劣化や欠損がある
過去に虫歯の治療で詰め物や被せ物をした歯は、時間が経つと劣化したり欠けたりすることがあります。
詰め物と歯のすき間が出来ると、飲食物の刺激が歯の内側に伝わりやすくなり、歯がしみる原因となります。
また、詰め物の下で新たに虫歯が進行している場合もあり、気付かないうちに虫歯が深くなっていることもあります。
詰め物が欠けたり外れたりすると、象牙質がむき出しになって冷たいものや甘いものでしみるようになります。
詰め物の劣化は見た目では分かりにくいため、定期的に歯科医院でチェックしてもらうことが大切です。
詰め物の状態が悪いまま放置していると、虫歯が進行して神経の治療が必要になることもあります。
歯周病が原因の場合
歯周病が進行すると、歯がしみる症状が現れます。
歯周病による変化を見ていきましょう。
歯ぐきが下がっている
歯周病が進行すると、歯ぐきが炎症を起こして徐々に下がっていきます。
歯ぐきが下がると、普段は歯ぐきに覆われている歯の根元の部分が露出してしまいます。
歯の根元には硬いエナメル質がなく、セメント質という薄い組織で覆われているだけのため、刺激に敏感です。
そのため、冷たいものや熱いもの、歯ブラシが触れたときなどに歯がしみるようになります。
歯ぐきが下がる原因は、歯周病による炎症のほかに、加齢や強すぎる歯みがきなども関係しています。
歯の根元が露出している
歯周病が進行したり歯ぐきが下がったりすると、歯の根元の部分が露出してしまいます。
歯の根元はエナメル質で覆われておらず、セメント質や象牙質という敏感な組織がむき出しになっている状態です。
歯ブラシが触れただけでもしみることがあり、歯みがきが辛くなってしまう場合もあります。
歯の根元が露出している状態は、虫歯にもなりやすいため、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯周ポケットが深まっている
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)が深くなっていきます。
健康な歯ぐきでは歯周ポケットの深さは1〜2mm程度ですが、歯周病が進むと3mm、4mm、5mmと深くなり、重度の場合は6mm以上になることもあります。
歯周ポケットが深くなると、歯を支えている骨が溶けて歯ぐきが下がり、歯の根元が露出してしまいます。
歯の根元はエナメル質で覆われていないため、刺激に敏感で、冷たいものや歯ブラシが触れるとしみるようになります。
歯周ポケットが深くなると、細菌が溜まりやすくなり、さらに歯周病が進行してしまうという悪循環に陥ります。
歯がしみるときの対処法

歯がしみる症状を和らげるために、自分で出来る対処法を確認していきましょう。
歯をやさしく丁寧に磨く
歯がしみるときは、歯みがきの方法を見直してみましょう。
力を入れてゴシゴシと磨くと、歯の表面のエナメル質が削れたり、歯ぐきが傷ついて下がったりして、しみる症状が悪化してしまいます。
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、毛先を歯の表面に軽く当てて、小刻みに動かすように磨きましょう。
硬い歯ブラシではなく、柔らかめか普通の硬さの歯ブラシを選ぶことをおすすめします。
また、研磨剤が多く含まれた歯磨き粉をたっぷりつけると歯を傷つけやすいため、知覚過敏用の歯磨き粉を使うとよいでしょう。
やさしく丁寧に磨くことで、お口の中を清潔に保つことができます。
刺激の強い食べ物を控える
歯がしみるときは、冷たいものや熱いもの、酸っぱいもの、甘いものなど、刺激の強い食べ物や飲み物を控えることが大切です。
冷たいアイスクリームやかき氷、熱いお茶やコーヒー、酸味の強い柑橘類や酢の物、甘いお菓子やジュースなどは、歯に刺激を与えてしみる症状を引き起こします。
特に酸性の飲食物は、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまうため、歯がしみる症状を悪化させる可能性があります。
炭酸飲料やスポーツドリンク、ワインなども酸性度が高いため注意が必要です。
刺激の少ない食べ物を選び、飲み物は常温に近いものを選ぶことで、歯への負担を減らすことができます。
早めに歯科医院を受診する
歯がしみる症状が続く場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
歯がしみる原因は、知覚過敏だけでなく、虫歯や歯周病、詰め物の劣化など、さまざまな可能性があります。
歯がしみる原因によって適切な治療方法が異なるため、まずは歯科医師に診てもらって原因を明らかにしましょう。
知覚過敏の場合は、歯の表面をコーティングする処置や、知覚過敏用の薬を塗る治療などがあります。
虫歯や歯周病が原因の場合は、放置していると症状が悪化してしまうため、早期の治療が必要です。
まとめ
歯がしみる原因には、知覚過敏・虫歯・歯周病などがあり、原因によって適切な対処法が異なります。
大樹歯科医院では、マイクロスコープを使用した精密な診療を行っており、可能な限り削らない治療を心がけています。
歯がしみる症状の原因を丁寧に診断し、患者様一人ひとりに合わせた治療方法をご提案いたします。
また、分かりやすい説明と十分なカウンセリングを行い、患者様の疑問や不安を解決できるよう努めています。
歯がしみる症状でお困りの方は、大樹歯科医院までお気軽にご相談ください。






